世界はこの洞窟が全て、禁忌の森の向こうは人に非ざる者の土地――

そう教えられながらも、禁忌とされる"外の世界"を夢見た、
辺境の大洞窟《調律師の村》の少年――サイモフェン。


彼の好奇心を開いたのは、
ある時ひそかに大洞窟を調査にやってきた民俗学者達との邂逅だった。

禁忌を破り外の世界に飛び出した少年は、
故郷に残してきた妹を救うため、やがて出会う相棒と共に奔走する。

 

 

少年時代

故郷を出るまでのこと


閉ざされた洞窟の中、
そのあまりにも狭い世界に
疑問を持った少年のこと
 

22歳

ドブネズミ達のハローワールド


彼にはどうしても金が必要だった。
報酬の為に参加した迷宮探索と、
そこで出会った相棒のこと
 

27歳

月灯の羅針盤で


鉱石屋《月灯の羅針盤》の店主
彼の傍にいつも付き従う相棒と
救い出した妹の場所を守り続ける

  
   
 

tips1 故郷  《調律師の村》

サイモフェンの故郷。
辺境の森に囲まれた美しい大洞窟、
そこに住み着いた
儚く美しい姿をした民たちの村。
月を祀り、灯火を友とする。
鉱石や月を望む大空洞などがあり、非常に美しい。

人里離れて代を重ねた彼らは、
いつしか鉱石の声を聴き、
またその力を引き出す力を得たという。
 
年々その数と能力は失われており、子供も極端に少ない。立地的に各家の隔たりが少ないこともあり、民全員がひとつの家族のような役割を担う。
石の声を聴く能力者のうち、一番優れた者が村長として君臨する。

サイモフェンは数少ない能力持

 

tips2 義妹 ルーナエ

サイモフェンが妹のように可愛がる少女。織り屋の娘。
村に12年ぶりに生まれた子供で、
幼い頃から石の力を引き出す事に長ける。
純粋無垢で、反抗心とは無縁の心優しい少女。

村の繁栄を願い、100年に一度月の女神に捧げられる人柱《月のいとし子》としての宿命を背負っている。

ex.《月のいとし子》
女神の元より繁栄をもたらす為に遣わされるとされる神子。
その恵みに感謝し、女神のもとへお返しするために、美しく着飾らせて泉に身を捧げる習わし。

  

 

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